高齢者歯科治療

高齢者の歯科口腔ケアのニーズは約200万人以上といわれておりますが、現実に歯科医療サービスが高齢者をカバーできているのはほんのわずかです。また、多くの人がその必要性をあまり認識していません。

高齢者の死亡原因に「肺炎」が上位にあるのは、もちろん抵抗力低下による他者からの感染等もありますが、実は自分の口腔内の細菌を誤嚥(ごえん)して肺炎になるケースが多いのです。

生活習慣や食事はもちろん、様々な健康情報には多くの人が関心をもって、若々しく豊かな人生を望みます。実際に日本人は世界一長生きの国のひとつです。しかし、現実は病院のベッドで管だらけで生きながらえているだけというケースも多く、長命国ではあるかもしれませんが、長寿国と言うにはまだまだ課題は多いといえます。

高齢者医療を考えるときに、歯科口腔ケアについても忘れてはならないことの一つです。
歯を失ったり、口腔内が不潔であることの弊害は計り知れず、医学的にも多くの健康への影響があるということが分かってきています。口腔内や入れ歯が不潔であれば誤嚥性肺炎を起こすことが多くなります。ご家族の方も十分注意してあげてください。

高齢者の場合、合わない入れ歯でがまんしたり、歯がないままで放置したり、口の中を清潔にすることをおろそかにしがちですが、ご家族や周りの人もよく注意を払って、定期的に歯科医の診断・治療・口腔ケアを受けるように心がけてあげてください。

「もう齢だから」といいかげんにせず、より充実した人生、クオリティ・オブ・ライフを目指して、歯の健康についても一緒に考えていきましょう。

初診から5年経過です。最初は奥歯でものが咬めず ブラッシングもしてもらえず 心筋梗塞の発作既往があったためレントゲン向かって右下の親知らずを抜歯予定でしたが 中断になり次に来たときには最初の写真の向かって右側の真ん中から2番目の上の歯と 右下の真ん中の歯が抜けていました。結局親知らずの抜歯を 行い 抜けた2本の処置 自分の歯をなるべく残したブリッジにしました。 その後神経の処置を行いブリッジにできるところはブリッジにして最後に上下の入れ歯を入れました。そのころには 積極的にブラッシングもしてもらい現在に至っております。歯の輝きが違います。お口の健康と全身の関係は相関関係にあります。歯の輝きが健康の証です。

 

当院では、近距離の訪問歯科診療をしています。
事前にご予約が必要となりますので、ご希望の方はお電話でお問い合わせください。恐れ入りますが木曜日の午後が中心となりますのでよろしくお願いします。義歯の調整や簡単な虫歯の応急処置 口腔内清掃指導になることが多くなりますのでご了承ください。